「知ってる? 月にはね……」 「あぁ、ウサギが餅つきしてるんだろ? 月なだけに」 「ううん、ウサギがナッポーを栽培してるんだって」 「何処の物語だそれは!? 夢も何もないぞ!? つーか何でナッポーっ」 「それでね、時々ナッポーが沸くんだって」 「いや、ナッポーを栽培してるんだろ」 「え、ナッポーを栽培しちゃってるの?」 「あ、やっと話聞いてくれた。つかナッポー栽培してるっていったのお前じゃん」 「あぁ、うんそうだよ、ナッポーを栽培してナッポーが沸くんだって。ナッポーを駆除しないとナッポーが全滅するんだって」 「まてまてまて、意味がわからないぞ。つか結局ナッポーなくなってないか?」 「それでね、時々ナッポーを捕まえては土下座させてナッポー栽培を命令するんだって」 「ナッポーを何だって?」 「その間兔はわいわい騒ぎながら団子を食べるんだって、地球を眺めながら」 「あぁ、月が足元にあるから逆に地球を見るんだな……じゃなくて、ナッポーが何だって?」 「でね、飢えたナッポーが足元にすがり付いてくるのを醜い地球人め、とっととナッポー栽培しろってんだけっ、とかいいながら団子をちまちまミニ喰いするんだって」 「ごめん、意味わからない。それとナッポーは地球人なのかという部分に驚くべきなのかウサギの口が異常に悪い事にツッコムべきなのかわからない」 「それでねぇ……」 「いや、もういいよ、マジでもういいよその講義。意味わかんなすぎて頭痛くなる。何でナッポーを栽培するのにナッポーを駆除しなくてはならなくてたまたまナッポーを捕まえたらそのナッポーにナッポーを栽培させてって何回ナッポーいわすんだ!?」 「えーすっごくわかりやすいじゃないー」 「何処が!?」 「もーう、仕方がないなぁ、わかりやすく解説してあげる」 「いや、別にいいんだけど」 「月にはねウサギがパイナップルを栽培してるんだって。で、時々パイナップルに妙な恨みを持った地球人む○ろが沸いて邪魔するんだって」 「まて、色々まて。とりあえず出てはならない人物が出ている。具体的にいってしまうと何処かの少年漫画のマフィア嫌いの某犯罪者が出ている!」 「あはは、微妙に具体的じゃないよねー。でねぇ、む○ろを捕まえて、パイナップルを栽培させるんだってー。有幻覚を使って人手増やせるから一人で働かせるんだって」 「情報が増えてるぞおい」 「それでねーパイナップルを餓死してしまうくらいに栽培を骸に強要しているウサギはその間に月見ならぬ地球見をしてはだんご食べてるんだって」 「伏字が取れてるぞおい。そしてお前は少し言葉をオブラートにだなぁ」 「何それおいしいの? 兎も角、彼らは骸が死ぬ一歩手前にでぃヴぇんちとかだっけ? まぁ、その人達に引き渡すんだって。で、次にくるまでにせっせと働くんだって。ダイナマイト片手に」 「はい、そこでストップ。何、ダイナマイト? 何に使うの」 「一気にナッポーを全部吹き飛ばすためだって」 「何でだよ!? 栽培してたんじゃなかったのかよ!? ていうかそのナッポーはどのナッポー!?」 「それで彼らは活動を終わらせて次に骸がやってくる二ヶ月前まで眠るんだって」 「すべては骸に対しての嫌がらせなのか!? ていうか吹き飛ばしたのどっちっ。つかどうやって骸がやってくるのを悟るんだ奴等は!」 「愚かなる地球人センサーで」 「嫌なセンサーだ!」 |