第二章の予告

「誰だ」

目前に立つ男を睨みながらシキは問う
「命の恩人に対して誰だ何て酷いデスネ」

哂いながら男は応える。

それが出会い。
「マタ会いましたネ」

「こいつ等何だよ、おい!」

「オキャクサマですヨ」


短い別れ。
早い再会。
そして招かざる客。
巻き込まれたのはシキ。
巻き込んだのは男。
偶然か、必然か。誰にも分からない。


「お前は一体――何者だ」

無意識に零れたのは問いかけ。
「唯の道化デスヨ」

男はニヤリと笑う。

朱の片割れ、
青の道化師、
二つの道が交差する……


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